最近(2021年6月30日現在)、グラボの高騰でNVIDIA Quadroの後継 NVIDIA RTX AシリーズとNVIDIA GeForce RTX30シリーズの価格が近似している。ここ最近のグラボをV-rayでの使用を考慮しつつ比較してみた。
NVIDIA RTX Aシリーズと、NVIDIA GeForce RTX30の比較。
NVIDIA RTX 3080 Ti、3070 Tiのコスパが良いのだがVRAMの容量と長時間フルロード時の安定動作、更には保証期間が1年間といのが気になるところだろう。テストレンダリングなどで応答性を考えればNVIDIA RTX 3080 Tiが良さそうだが、最終レンダリングで長時間の計算を行うと考えればNVIDIA RTX A5000の方が安心できそうだ。
NVIDIA RTX A5000はパフォーマンスこそ3080 Tiに劣るものの低消費電力で発熱が低いことで連続動作に向いている。またNVIDIA RTX Aシリーズは3年間の製品保証となる。
RTX 3080 Tiはフルロード時に80°Cを超え保証は1年間という事を考えればレンダリングのメインシステムに導入するには向いていないだろう。
非常に高温になるり長時間フルロードさせるには不安になる。
尚、NVIDIA RTX A5000はNVLinkに対応し高速なデータ転送を可能にしている。スケーラブルな製品で将来的にシーンの大規模化にも備えられるだろう。
GPU市場が高騰の中NVIDIA RTX Aシリーズの導入も視野に入れたいところだ。
また3080 Tiのマイニング性能については、性能が低下する報告は無いようだが無難に3080か3090を選んだほうが無難だろう。
大容量の電源の確保と冷却を少し気にすることにはなるが3080 Tiのコスパは非常に高い。
2021年7月…
NVIDIA RTX A5000が安い!
GPU高騰の中でNVIDIA RTX A5000が安い?
2021年7月2日現在アマゾンでNVIDIA RTX A5000の販売価格が26万4千円!
一世代前のQuadro RTX 5000 VRAM 16GBよりも低価格だ。販売元・発送元がAmazon.co.jpなので安心して購入できる。
NVIDIA RTX A5000はCUDAコア8,192基 VRAM 24GB GDDR6を搭載する。NVIDIA RTX A5000はNVLinkに対応しスケーラブルな環境が得られる。
メーカーがNVIDIAなので日本では菱洋エレクトロの流通取り扱い製品となる。保証期間は3年だ。ELSAと菱洋エレクトロはどちらもQuadroやTesla、RTX Aシリーズを日本で取り扱っているが同じRTX A5000でも菱洋エレクトロの取り扱いのほうが安い。
RTX A5000とRTX A4000の見積をもらったがどちらも最安のようだ。価格は公表は出来ないものの「まぁー、安い。」というくらいであった。
現在、RTX A4000の在庫はどの販売店も無いようだがRTX A5000、RTX A6000の在庫はこのように見かけるようになった。少し前の情報だがディストリビューターの方でもオーダーをストップしていた。
GeForce RTX 3080やGeForce RTX 3070のTiが付いてない機種は在庫が戻りつつある、価格も安定してくるだろう。
NVIDIA Tシリーズ の情報。
また、NVIDIA Tシリーズ(NVIDIA T1000、NVIDIA T600、NVIDIA T400 の3機種)も流通在庫が出てきているようだ。
こちらはNVIDIA Turingアーキテクチャを採用し小型ワークステーションやコンパクトPC向けの製品になる。
以前の製品でQuadro NVSやNVIDIA NVSの後継になる製品群で小型なボード設計で多画面表示を得意としNVIDIA Mosaicテクノロジーと複数のMini DisplayPort備えるのが特徴。
NVIDIA TシリーズやRTX A4000も流通しはじめたが、本来の在庫量や価格の安定にはいましばらく時間がかかりそうだ。