カメラ片手にふらっと気ままに出掛けた先での写真たち
Release #5「霧氷」 北海道・十勝・帯広・音更
十勝地方は1月下旬にもなると気温が氷点下20度近くまで下る日も少くない。
厳冬期はとにかく寒さとの戦いであるが、時にその寒さのおかげで感動的な景色に出会える事もある。
先日、何気なく窓の外を見ると景色が全て白くなっていた。
一瞬、雪でも降ったのだろうかと思ったのだが違う。
街路樹や庭の植木や道路沿いの雑草まで全てが白く輝いている、まさに氷の世界といった所である。
それを演出するのが「霧氷」である。
霧氷は過冷却された霧粒が風で樹木などに吹付けられ、その衝撃で氷となって付着したものである。
発生条件として氷点下で湿度や風もある程度必要なため頻繁に見れるものでもない。
この日は早朝に霧が発生していた事もあり、その水蒸気のおかげで霧氷となったのだろう。
そしてこの日はもう一つ自然からのご褒美があった。
なんと「ダイヤモンドダスト」まで見れたのだ。
残念ながら今回は撮影できなかったが、いつかまた出会えたら写真に収めたいと思う。
冬は非常に厳しい季節でもあるが一夜にして景色が一変するサプライズを私達に仕掛けてくれる。
寒くて身体を丸め耐える日々でも冬が嫌いと一度も思った事がない、
これからも魅力あふれる十勝の冬を満喫していきたい。
今回の撮影に使用したフジフイルム GFXシリーズ
ラージフォーマットでなければ実現できない異次元の描写性能。
ラージフォーマットでは考えられなかったスタイルでの撮影。GFX50S IIはラージフォーマットの常識をまた一つ覆し、表現を追求するクリエーター達に、新たな可能性を切り開く。(公式WEBサイトより抜粋)