EIZO Color Edge CG 導入レビュー

EIZO Color Edge CG 導入レビュー

常に基準となる色と対峙できるEIZOのモニターディスプレイ。
新型 CG2700X , CG2700Sも登場か!?

2022年3月某日

EIZO ColorEdge CG279Xが納品された。

およそ9年間、使用時間16,000時間と使用時間は短いものの製造年からの経過を考え EIZO ColorEdge CX271 の後継として EIZO ColorEdge CG279X を導入することとなった。

CG279X は既に製造が完了し後継機のCG2700S(解像度2K WQHD)とCG2700X(解像度4K UHD)が発表済みである、EIZOダイレクト(EIZOの直販サイト)でも問い合わせ時には最後の1台との事でオーダーをした。

オーダーから後数日で納品。

早速、開梱から

ケーブル類が豊富に付属。電源ケーブル、USB Type-Cケーブル、USB ケーブルA-B、DisplayPortケーブル、
遮光フードとSCREENクリーナーも付属する。


マグネットで容易に脱着できる遮光フードが付属する。
測定結果、データシートも添付されている。

本体登場!

写真手前:CG279X、奥:CX271

ベゼル周辺はモニタ本体が薄く感じるが、裏側を見ると奥行きはなかなか厚い印象だ。

写真奥:CG279X、手前:CX271

モニタ正面から。ベゼルは幅はCG279Xが狭い感じだ。

写真手前:CG279X、奥:CX271

設置とキャリブレーション。

内臓のセンサーにより容易にキャリブレーションが可能だ。
またキャリブレーションにかかる時間も3分程度で完了する。 純正キャリブレーションソフト“ColorNavigator 7”のバージョンアップもあり キャリブレーション時間の短縮に貢献している。
キャリブレーションが容易になり頻繁に実施することで色ズレの少ない環境が維持できる。

写真中央:CX271、右:CG279X

導入にあたっての検討した機種。

今回のEIZO CG279Xの導入にあたって検討した機種は以下の製品だ。


EIZO CG319X、CG2700X、CG2700S、BenQ AQCOLOR SW321C、DELL UP2720Q、UP3017、

Coloredge CG2700XとCG2700Sは現在(2022年3月)まだ発売となっていない。
消去法で CG319X は高価であると感じた。
また、32インチのDCI 4KもちろんCG319Xだけでは制作作業は出来ないので、対になるモニターも必要になりマルチモニター環境になる場合画素ピッチを気にしてしまう。
作業用のモニターも 32インチ の4Kで揃えたいとなる。


作業用のモニターまでハードウエアキャリブレーションに対応した製品でなくてもよいかと考えるが、安価なものだとBenQ AQCOLOR PD3200U(実売8万円)を相棒にすることも考えたが、 CG319X とあわせて導入すると65万円ほどとなる。なかなか高額な投資だ。

次にBenQのハードウエアキャリブレーション対応 のモニター。
BenQ AQCOLOR SW321C 32インチ解像度は4K。こちらもCG319Xと同様に画素ピッチを考慮すると同サイズで同解像度の作業用モニターも一緒に導入したくなる。あとSW321Cはセンサーは別売りで別途購入しなければならない。 SW321CとPD3200U+キャリブレーションセンサーでおよそ35万円ほどの投資となる。

また、BenQはEIZOに次いでカラーマネジメントモニターに熱心なメーカーである感じを伺える。

次にDELL。
DELL UP2720Q は27インチ、解像度4Kのモニターだ。キャリブレーションセンサーはEIZOのように内蔵している(モニター下部に内蔵)。実売は約19万円と安価である。こちらも画素ピッチを合わせると作業用モニターを選ぶ必要があるが適当な機種が無かった。
また、 作業用モニター を用意しないのであればOSの機能“拡大縮小とレイアウト”の設定に触れなければならない。
あとDELLのモニターの情報が少ない点も懸念材料だ。
公式のWEBサイトでも キャリブレーション やカラーマネジメントの情報にはあまり触れていない感じがある。

モニターソリューション

今回、4K,HDRTVでの出力など多色域の対応からも EIZO ColorEdge CG279X の導入に至った。
画素ピッチに関してはCX271に合わせるかたちとなった。

今回 EIZO ColorEdge CG279X のファストインプレッションは色が安定するまでの時間が短い事。センサーが内臓しキャリブレーションが容易である事で使い勝手が向上している。
内蔵のセンサーとキャリブレーションソフトウエア、マルチモニター環境など包括的なマネジメントも考慮されている事がアドバンテージと感じた。

同社のモニターソリューションは歴史や研究開発・情報の蓄積。それに共感した使用者により良い循環になっていると感じる。
映像制作の現場においてモニターディスプレイは最も重要な装置と考える、どんなに優秀な作業者でも目隠しをしていては良いビジュアルは制作出来ないのだ。

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