モニター?ディスプレイ?綺麗なモニター?カラーマネジメントモニター PCの画面の話。

モニター?ディスプレイ?綺麗なモニター?カラーマネジメントモニター PCの画面の話。

パソコン(PC)用語で言われるところのモニターとディスプレイ・・・同じ物を指すように使われるこの言葉はPCのいわゆる「画面」を指す用語です。デザインやCG制作の世界ではこれらの用語はもう少し厳密に扱うべきだろう。

・まず一般的に言われる綺麗なモニターとは?
一般的に言われる「キレイなモニター(ディスプレイ)」は本当に綺麗に映るのか?キレイなモニターを購入しようと思っている人はしきりにレビューをあさりスペックの確認やマメな人であれば実機を見にも行くでしょう。

EIZO ColorEdge CS2731

一般的に「綺麗」とは?
・発色が良いか?高い彩度・黒が沈んでいるか?輝度など。
・解像度が4Kであったり画素ピッチが狭いか。
・視野角が広いか。
・リフレッシュレートが高いか。など

このように挙げたスペックが議論されたりもしますが個人的には気にするところではないと考えています。
そもそも「綺麗」の指標が個人で異なり、それ故スペックシートやレビューでは判断出来ないのです。


最も手っ取り早く「綺麗なモニタ」を探すのであれば実機を見に行って感覚で選んだ方が良いでしょう。間違えなく最短で「綺麗なモニタ」に出会えます。

適当な解釈を書いていますがそれくらい曖昧に「綺麗なモニタ」を選んでいる人が多いのです。言い換えればどんな機種でも使用者に合えば何でも構わないのです。

では、制作の現場はどうでしょうか?
CGやデザイン・映像の制作現場では色は厳密に取り扱われています。

ここで「モニター(色を見る事)」が出来る「ディスプレイ(表示(装置)」が必要になってきます。映像制作の現場でのモニターの対象は「色」を見る事なのです。

色を厳密に扱うためには先ず基準である色を表示させる必要があります。
しかし色を表示させるために障害になるのはモニタのパネルなどに個体差が有ったり、使用環境で映り方が異なったり、使用時間による色の変化が起こったりします。

それらを常に補正しつつ基準(に近い色)を維持します。
これを実現するのは測色器による補正(ハードウエア キャリブレーション)であり、色管理表示装置(カラー マネジメント モニター ディスプレイ デバイス)です。

これらカーマネジメント環境を提供するモニターディスプレイメーカーが日本の石川県に本拠を置くEIZOです。

私がEIZOのモニタディスプレイを初めて使うようになったのはブラウン管のモデルで社名もまだナナオであった頃、しかし2000年頃までのモニターがブラウン管の時代は主にソニー製モニターを使用。


ハイエンドモニターディスプレイGDM-FW900が最後のブラウン管(トリニトロン管)モニターでしたが、アナログ入力でAGピッチ0.23(中央)―0.27(周辺部)mmいう仕様により画像が扁平し作業内容を選ぶ機種でした。
そこで等ピッチでありピッチによる像の歪みのないデジタル入力を備えるモニターへと置き換え。
2003年、新発売されたEIZO L-985EX液晶モニターディスプレイを導入。以後EIZOのモニターを使用し近年ではColoredge カラーマネジメントモニターを使用している。

制作の現場で必要なモニターソリューションがEIZOで完結する。

私自身がモニターディスプレイに求める条件、
・必要な色域に対応しているか。
・作業に必要な解像度とサイズであるか。
・表示ムラ、発光ムラを補正出来ているか。
・キャリブレーターとマネジメントソフトウエアの親和性。

逆に軽視する点、
・ベゼル(枠)の細さ。
・重量。

昨今ではキャリブレーションセンサーを内蔵した製品もありカラーマネジメントの環境構築がより身近になっている。

EIZO ColorEdge CS2740
4K対応カラーマネジメントモニター

■まとめ

制作現場でのモニターディスプレイと一般用とでのモニターの違いを書いたが、
事務作業やゲーム・動画の視聴ではまた違うスペックの製品が「良い」とされることはあるでしょう。

生産工場の敷地の綺麗さを見てその工場のレベルがわかるように、
制作現場のモニターを見ればそのプロダクションの制作物の水準が分かるような気がする。

クリエイティブな現場であれば“正しい色が確認出来る環境”、“色の基準を確認できる環境”はとても基本的な事と思う。

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